カラーリングの付いたカワウを捜しています。

愛知県カワウ標識調査グループ

1.はじめに

2.カラーリング付きカワウを見つけたら

3.カラーリング
   参照 装着写真と刻印形式 (110413)

4.カワウの近況 (211221)

5.放鳥地の位置図
6.あいちのカワウはどこへ出て行ったか(040326)


1.はじめに

かつて 愛知県ではカワウと共生する時代があった。

農業用肥料としてカワウの糞は重用され、鵜の山から産出するカワウの糞は現金収入として町村の財政を潤した。
カワウが吐き落とした魚をおかずにした、とも伝えられている。
天然記念物「鵜の山」には見学や修学旅行のバスが列を連ね、料金を得るための番小屋が「鵜の池」の脇に建てられていたという。

その後、肥料は化学肥料に代わった。採糞されなくなったコロニーでは木々が枯れ、一時絶滅が心配されるほどにカワウはその数を減らした。

しかし、近年徐々に増加して、害鳥として駆除の対象となってしまった。

確かに、各地で被害が出ているらしい。河川でアユを食べているのも、取り付いた林を糞で汚し枯らすのも事実であろう。しかしながら、対策として直ちに「駆除」「追い払い」という結論がでるのは、人間側の責任を果たしていないのではないだろうか。

「カワウの県」愛知県に住む者として、鳥に関わる者として、何がしかの思いを込めてカラーリングに依る調査を開始した。この調査により、移動、分散,寿命、等々、基礎的なデータを集積し、カワウに関する諸問題の対応に寄与できる事を期待している。


尚 このHPへのリンクを希望される方は 事前に当方までご連絡ください。



2.カラーリング付きカワウを見つけたら

愛知県内コロニーのうち3ヶ所、「知多郡美浜町菅苅池畔(いわゆる鵜の山の一画)」「海部郡弥富町(現弥富市)弥富野鳥園」「田原市緑ヶ浜」でカラーリングを付け放鳥している。

これらカラーリング付きカワウを発見された方は、その観察記録を以下の要領で報告していただきたい。ご報告頂いた記録は「近況」欄で公表し、報告者には放鳥記録を連絡させて頂きます。個人情報については、氏名のみを書き込みます。氏名公表にご同意頂けない場合はその旨お申し出下さい。

ご報告は、このアドレス に・・・
申し訳ありませんが、都合によりメールを休止しています。

メールのタイトルには カワウ の文字を入れて下さい。最近、迷惑メールが非常に多く来るので、その対策です。

観察年月日
時間(だいたいでも)
場所(地名、目印の建物や橋からの距離)

カラーリングの状況
(装着足は右か左か、色、記号)
羽色(幼羽、繁殖羽、非繁殖羽)
行動(例:木に止まっていた、砂州の上にたっていた)
群れの羽数(判る範囲で)

その他に気づいたこと

観察者のお名前
(御住所アドレスなど連絡先)
  なお、氏名公表に同意できない方は、その旨お申し出下さい。


記入例
2003年12月1日
夕方5時頃
愛知県○○郡△町の△池沿いの南側林
左足に緑リング、下から読むと線K3、右足には金属リングが付いていた
ゴマダラの胸で幼鳥
木に止まって盛んに羽づくろいをしていた
塒になっているようで150羽ほどの群れの中に居た
2週間ほど前から緑リングを付けた個体を見ていたが、この日はじめて望遠鏡でリングの記号が確認できた
観察者 鵜野良子
住所 愛知県○○郡△町1−2
アドレス  ryouko***@tori*****.ne.jp
氏名公表に同意します




3.カラーリング

県内では、緑ヶ浜で「白色」リングを、菅苅池と野鳥園で「緑色」リングを付けている。
さらに、緑色リングの2ヶ所を区別できるよう、野鳥園ではカラーリングの他に「赤色コイル」リングを付け、カラーリングの刻印形式を変えている。
尚、2003年から、三重県でも緑リングを付けているが、「青色コイル」リングを併用し、愛知県のものとは区別することができる。

参照 カラーリング(装着写真と刻印形式)


日本各地でも同様の調査を実施している。
 
 東京・千葉では、黄色リング  http://kawaucolorring.sakura.ne.jp/
 兵庫・滋賀では、青色リング 
 静岡では、橙色リング
 三重県では、緑リングと青色コイルの併用
 北海道では、赤リング  
http://kitakawauken.jugem.jp/