カワウの記録03年

2003年以前に書き込まれた記録


2003年06月13日、富山県射水郡大門町の庄川で、駆除により[緑/Z2]が回収された、との情報も下記<JCBG>からよせられた。同年03月30日に知多郡美浜町菅苅池で放鳥され、2ヶ月半で富山に現れた。
巣立ちしたばかりの若い個体が遠くへ出て行くというこのような記録は、2000年愛知県田原市放鳥の2羽の白リング付きカワウが3-4ヶ月で、神奈川県、富山県で確認された例を思い出させる。この他にも1年に満たず県外に出た例は多く記録されている。
愛知県リングが富山県で確認された記録は3羽、4例目である。

<JCBG>(カワウ標識調査グループ)からの連絡によれば、2002年04月25日、富山県富山市秋ヶ島地内神通川にて[緑キ9]が駆除回収されたとの事。
1991年、知多郡美浜町菅苅池で、佐藤孝二先生(名古屋大学)が標識した77羽のカワウの内の1羽であった。
この年は右脚に白リング黒数字、左脚に緑リング白文字で、カタカナと数字の組み合わせ刻印で放鳥していた。
[白52-緑キ9]というのが、この個体の正式な番号である。
1995年06月菅苅池で佐藤先生自身が確認された後、1999年05月(石田氏)、2001年06月(齊藤氏)と愛知県尾張旭市岩本池に現れた。愛知県内でうろうろしていると思われたが、、。その6ヶ月後、2001年12月29日に富山市牛島地内富岩運河で観察された(湯浅氏、富山県)という経歴の個体であった。
5歳まで愛知県に居て、富山に出かけて行ったのか?
冬季だけ富山、暖かくなると愛知県、という可能性はあるか?
琵琶湖経由が疑われるが、何故琵琶湖を通過してしまうのか。或いは琵琶湖と富山を行き来していたのか。
駆除されず生きていてくれたら、もっと多くの情報を教えてもらえた事だろう。本当に残念な出来事だった。

2003年12月07日11時頃、三重県桑名市九華公園で、お堀脇のアヒル小屋の前にいるリング付きカワウを確認し撮影した。右脚に緑リング「線、U、7」が、左脚には金属リングが付いており、白い繁殖羽はなかった。周辺に10数羽のカワウがいた。(観察者、こでまり)  [緑/U7]

2003年11月28日16時28分、甚目寺町下萱津の新川五条川合流の河川敷にあったカワウの塒を観察しに出かけた。重機が河川敷を平らに整地していた。塒だった雑木林はなくなり、カワウもサギも0。(観察者、黒い鳥)  [塒、消滅]

2003年11月03日15時10分、愛知県幡豆郡一色町竹生新田、一色中学校の南東300Mにあるカワウの塒で計105羽を数えた。その中の幼鳥1羽に緑リングが付いていた。左脚にはメタル、右脚に緑色のリングに白文字で下から「線、Y、7」と読めた。(観察者、黒い鳥) [緑/Y7]

2003年11月03日11時、愛知県豊橋市紙田川河口養魚池にて、池の畦の木にとまるカワウ20羽程の中の1羽の左足に白色リングが付いていた。記号は上から「M、線、C」と黒文字で刻印されていた。(観察者、黒い鳥) [白M/C]


トップページへ